toTOP

杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
menu

トップ > 当センターの特色

当センターの特色

(1)患者さん主体の包括的医療

 炎症性腸疾患は比較的若年者(10代から20代)に発症することが多い病気です。医学的には主に小腸や大腸などの消化管に病変が生じますが、時には全身の臓器にも影響を及ぼす場合もあり、内科だけではなく、小児科、外科、産婦人科などいろいろな診療科と協力しながら診療にあたる必要があります。さらに、最近は炎症性腸疾患に対する新しい治療薬の開発が進み、以前に比べると治療の選択肢が増えてまいりました。そのため、薬の効果や副作用などについて、ますます高度で専門知識を持って患者さんの治療方針を考慮しなければならない時代となりました。
 一方、炎症性腸疾患の患者さんは医学的なこと以外にもたくさんの疑問や不安をお持ちのことと思います。例えば、生活面では食事・栄養、生活習慣について、また若い世代の患者さんでは就学、就職、結婚、妊娠・出産など大きなライフイベントを迎える時期でもあります。このように、患者さんはご自身の病気のことだけでなく、それぞれの患者さんによって実にさまざまな希望や悩みを抱えています。
 そこで私たちは、多職種(医師、薬剤師、看護師、栄養士など)・多分野(内科、外科、産婦人科、小児科など)の医療スタッフと連携することによって、患者さんを中心とした包括的医療を提供し、ご自身の病気と向き合いながら人生を歩まれる患者さんをさまざまな面からサポートしていきたいと考えております。


(2)炎症性腸疾患に対する先進的医療

 当センターでは炎症性腸疾患、消化管疾患診療を専門とする医師が多数在籍しております。また当センターは下記のように炎症性腸疾患に対する検査、治療に幅広く対応しております。ご不明な点は遠慮なくお尋ねください。

(I)治療体制
消化器内科:外来診療、入院診療
下部消化管外科:手術、術後管理
外来点滴室:生物学的製剤の投与
透析センター:顆粒球吸着療法、白血球除去療法
国立成育医療研究センター(連携施設):小児炎症性腸疾患

(II)検査
内視鏡室:上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、小腸内視鏡検査(ダブルバルーン内視鏡による腸管拡張術を含む)、カプセル内視鏡検査
生理検査室:腸管超音波検査
放射線科画像検査:CT、MRI、小腸造影

(III)その他部門
看護部門:外来診療、入院診療
薬剤部
栄養部