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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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炎症性腸疾患(IBD)について

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、主に大腸の粘膜に炎症が起き、潰瘍などを生じる病気です。炎症により、粘液便、血便、下痢、腹痛などの症状が現れます。また、皮膚や関節、眼の症状(腸管外合併症)が現れることもあります。炎症は持続しますが、強い時と弱い時の波がある患者さんが多いです。潰瘍性大腸炎の患者さんは、近年、全世界的に増加傾向にあります。本邦では医療受給者証交付件数が16万人を超えています。
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クローン病

クローン病は消化管に炎症を生じ、下痢、腹痛や発熱などのさまざまな症状をきたす病気です。貧血、体重減少などの全身症状が主な訴えであることも少なくありません。また肛門の周囲に痔ろうや膿瘍(炎症による膿がたまったもの)で発見されることもあります。消化管の中でも特に小腸や大腸に病気が起こりやすく、最も病気の頻度が高いのは小腸の末端から大腸につながる部分(回盲部)です。
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家族性地中海熱

家族性地中海熱は「遺伝性周期性発熱症候群」と呼ばれる自己炎症性疾患の一つです。MEFV遺伝子と呼ばれる遺伝子の異常が発症に関与し、発作性におこる発熱と腹痛、胸痛や関節痛などの症状を繰り返します。この病気は地中海沿岸域や中近東に多い疾患ですあり、2009年の全国調査で本邦でも約500名の患者さんが存在すると推定されておりました。
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ベーチェット病

ベーチェット病は、1937年にトルコの皮膚科医のHulusi Behçet医師によって提唱された疾患で、口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍(口内炎)、眼症状、皮膚症状、外陰部潰瘍を4主徴候とする原因不明の難治性全身炎症性疾患です。副症状として、回盲部潰瘍で代表される消化器病変、関節炎、血管病変、精巣上体炎、中枢神経症状があります。
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